【界面科学シリーズ】第17回 摩擦摩耗試験で重要な条件設定

💡 今回のハイライト
- 目的に合った摩擦摩耗試験の考え方を理解したい
- 点接触・面接触など、接触形式による測定の違いを知りたい
- 自社製品の評価に最適な測定装置や条件の選び方を学びたい
こんにちは! 受託測定課 です!
前回は摩擦と摩耗の違いや用途に応じた適切な摩擦に調整することの大切さについてご紹介しました。
「じゃあ、実際に自社製品の摩擦や摩耗ってどうやって測ればいいの?」
「どんな装置を使って、どう評価するのが正解なの?」
と思われた方も多いのではないでしょうか。
今回は、適切なデータを得るために知っておきたい摩擦摩耗試験の基礎を分かりやすく解説します!
<摩擦・摩耗試験の基本スタイル>
摩擦や摩耗を評価するときは、評価したい組み合わせの材料に対し、
上から一定の力をかけて滑らせたときの抵抗を測定します。
適切なデータを取るためには、製品が実際に使われる環境に合わせて、
以下のような測定条件をしっかり決定することが重要です。
<目的にあわせた評価のポイント>
摩擦摩耗試験では、何を評価したいかによって見るポイントが変わってきます。
- 動き出しやすさ・動き出しにくさを知りたい: 静摩擦係数を評価
- 滑っている最中のスムーズさを知りたい: 動摩擦係数を評価
- 使うことによる変化を知りたい: 繰り返し擦り合わせて摩耗による表面状態の変化を追跡評価
「動き始めの引っかかりを無くしたいのか」「長期間使ったときの耐久性を見たいのか」など、
目的に応じて測定方法を組み立てていきます。
<測定装置のご紹介>
試験機には、連続して滑らせる「回転運動型」や、直線的に往復させる「往復運動型」などがあります。
多様な測定方法はこちらをご覧ください。
当社の自動摩擦摩耗解析装置 TSf-503は、往復運動型です。
直線状に何度も往復させて擦り合わせる評価が得意で、
人の指で触るような繊細な力加減から、しっかり擦り合わせる評価まで、
タッチパネル・フィルム・各種コーティングなどの表面特性を捉えます。
<まとめ>
摩擦摩耗評価では、接触子・速度・荷重・動作スタイルを実環境に近づけることが重要です。
当社の評価では平らな板材のサンプルが一般的ですが、試料の固定方法を工夫することで、
釣り糸の測定など少し変わった試料も測定してきました。
「静摩擦を知りたい」「繰り返し使ったときの摩耗の変化を見たい」など、
お客様の見たい現象に合わせて最適な測定方法をご提案いたします。
ぜひお気軽にご相談ください!
バリバス様(釣り糸測定)のインタビュー記事はこちら
ここまでご覧いただきありがとうございました!
次回は、摩擦測定の重要な条件の一つである「接触子」に着目します。
皆さまの業務や研究のヒントになる内容をお届けしますので、ぜひご期待ください!





