表面張力計へのご質問
当社に寄せられる質問と回答をまとめました。
Q
表面張力値が経時変化する場合、どの時間の値を採用すればよいのでしょうか?
A
分析評価する目的によってどの時間の値を採用するかは異なりますが、一般的には平衡に到達した値を採用します。界面活性剤水溶液では、界面活性剤の種類が異なれば界面活性剤が水面に吸着して表面張力値が平衡になる時間が異なります。
Q
シャーレはどのようなものでもよいですか?
A
測定溶液に耐薬品性がある材質で、測定子の白金プレートおよびそのメニスカスに干渉しない十分な大きさがあれば使用できます。
Q
CBVP-A3やCBVP-Zを使用していますが、後継機種のDY-300やDY-500は同じ精度でしょうか?
A
同じ精度です。白金プレートなどの測定に必要な付属品もやオプション品も一部同等品であり、そのままご使用いただけます。
Q
なぜ、水の値を基準にして校正しないのですか?
A
動的表面張力計BPシリーズでは水を基準に校正を取ります。
プレート法、リング法の表面張力計では、分銅による絶対校正を行います。水は準備の際にコンタミ(不純物の混入)によって正しい値が出ているかどうかがわからないためです。
Q
沈殿性のある液体の表面張力は測定できますか?
A
まず、懸濁状態での表面張力を測定すべきか、沈殿状態での表面張力を測定すべきかを明確にする必要があります。懸濁状態での表面張力が必要な場合には、攪拌方法を規定するなどして、再現性を高める工夫をして測定することが必要です。場合によっては、経時変化を観察することで、補助的なデータを得られることもあります。
Q
熱処理できない場所(火気厳禁)での白金プレートの洗浄方法は?
A
火気が使用できない場所では基本、測定試料に合わせた酸・アルカリなどでの洗浄となります。別売りでガラスプレート(ディスポ)などもありますので当社営業部までお問い合わせください。