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産業界の新商品開発につながる界面化学の基礎研究をサポート

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産業界の新商品開発につながる界面化学の基礎研究をサポート

酒井健一 講師(左)・酒井秀樹 教授(右)

お客様情報

東京理科大学理工学部先端化学科
酒井秀樹・酒井健一研究室
環境や生体にやさしい界面活性剤の開発や、プラスアルファの価値を付与した機能的な界面活性剤の開発など、「界面化学」をキーワードに幅広い内容を扱う研究室です。
研究開発において、当社の表面張力計(DYシリーズ)やLB膜作成装置(HBMシリーズ)など複数の装置をご活用いただいています。

界面化学の視点から、現象理解とものづくりがテーマ

―当社とのお取引は、先代の研究室の先生から続いており、すでに20年以上になります。改めて、こちらの研究室についてご紹介をお願いいたします。

酒井秀樹 教授:当研究室は、東京理科大学の理工学部先端化学科にあり、界面化学を用いた基礎研究や現象理解を中心に幅広い内容の研究を進めています。
一例を挙げると、新しい界面活性剤「ジェミニ型界面活性剤」の研究開発にも取り組んでいます。ジェミニ型界面活性剤そのものは以前からあって、従来品より高い機能を持つことで知られていますが、製造プロセスが複雑でコスト等の問題から、洗剤や化粧品などの工業製品に活用されるケースは少ないのが現状です。
一方で、界面活性剤は環境にはあまり良いイメージがなく、できる限り少量で環境負荷を減らしたいというニーズも多いです。
私たちは、比較的に簡素なプロセスで作れ、少量でも効果があり、多様な工業製品に活用できるジェミニ型界面活性剤の研究開発も行っています。

酒井健一 講師:このように界面活性剤を主役として、今までわからなかった界面現象を明らかにすること、そして、そこで得た知見をもとに世の中に役立つ材料を新しく開発していくことが、当研究室の主題としているところです。

接触角計導入風景

きめ細やかなアフターフォローが信頼を深める

界面活性剤の評価装置をはじめ、当社の製品を多くご活用いただいています。他社の製品と比べて、どのような点にメリットを感じていますか?

酒井秀樹 教授・酒井健一 講師

酒井秀樹 教授:当研究室には海外メーカーの装置もありますが、協和界面科学の装置は使い勝手が良いことが特徴だと思います。特にメンテナンスや故障した際の迅速な対応、測定に関してアドバイスをいただけるなど、柔軟に対応してくださることが大きいですね。

酒井健一 講師:海外メーカーの場合、本拠地が欧米にあり日本には営業代理店しかないというケースが多いんですね。故障したら海外に送って修理することになりますから、研究が数カ月ストップすることもあります。また、代理店の方も技術をきちんと理解されていないケースもみられます。
こうした点からも、繊細なところまで配慮できる協和界面科学は、ありがたい存在です。

酒井秀樹 教授:研究を進めていくと、学生から「こういう測定ができないか」という要望が出てきます。以前、表面張力の測定を低温環境で実施したいという要望があったのですが、自分たちでやると霜がついて正確な測定ができない。それを、技術営業の方にご相談したら「こうすれば正確に測定できます」と的確なアドバイスをいただけました。新たな装置を購入することなく、対応もスピーディで信頼できる会社ですね。

信頼をいただき、光栄です。ところで新たな装置を購入するとなったとき、先生方はどういった観点から装置やメーカーを選ばれるのでしょうか。

酒井健一 講師:先ほどの信頼という点で、「装置への信頼」と「会社への信頼」という2つの見方がありますね。 装置への信頼とは、研究室で長年使ってきて大きなトラブルもなくデータも安定して取れるというところから生まれると思います。このほかにも他校や研究所などへの納入実績が多いとか、論文に掲載されている装置なども参考にしています。
これに対して、会社への信頼とは「誠実さ」がカギです。購入後のメンテナンスとか柔軟な対応が、これにあたります。この2つを長い目で評価し、製品を選定しています。

酒井秀樹 教授:そのほか、メーカーのカタログにあるスペックを見て、似たような製品があればサンプルを渡して測定してもらい、比較することもあります。 協和界面科学の装置は、改良点の要望があれば相談できるといった点でも、信頼できるメーカーだと確信しています。

アカデミックな現場でマニュアル装置の重要性

装置の使用方法など使い勝手については、いかがでしょうか?

酒井秀樹 教授:大学の研究室という立場、つまり「教育者」の観点でいえば、便利で使い勝手の良いオートマチックな装置だけでなく、マニュアルの装置もあったほうが良いと考えています。
実際に装置を使う学生からみれば、ボタン一つで自動測定できるオートマチックの装置が楽ですよね。計測結果が出るのに1時間かかるなら、その間に他のことができるかもしれません。
しかし、その間に起きた重要な事象を見落とすリスクもあります。ある測定で、予想に反した結果を学生が出してきたことがあって「データがおかしいんじゃないの?」と尋ねたのです。すると学生は「装置が出した結果ですから」と疑わない。装置がどうかではなく、測定に問題がなかったかと聞いているのに、自動で何でもやってくれる装置だから正しい結果だと信じてしまうようです。
こうした点からも、多少使い勝手が良くなくても一つひとつの状況を観察しながら計測できるマニュアル操作を必要とする装置も当研究室では大いに活用しています。

表面張力計(引っ張り試験機)
研究室風景

酒井健一 講師:学生にいろいろな装置を使わせることも、大切な教育だと思います。学生たちは1回でも使えば、その装置への愛着がわきます。卒業後、社会に出て企業や研究所で、その装置を使って研究を進めるかもしれない。大学で使っていた装置を導入してほしいと、会社に要望することだってあるでしょう。そうやって装置の普及につながることも、私たちはうれしく思うのです。
先ほど、新しい装置を購入する決め手について納入実績に触れましたが、今までにない新装置を購入することもあります。今までにないものですから、納入実績もありません。
それを私たちが使い論文などに掲載し、装置が世間に広まれば、界面化学の研究や開発の進歩に貢献できますし、研究者としてもうれしく感じるのです。

産業界に貢献できる研究室を目指して

今後の研究内容や、当社とのかかわりについて教えていただけますでしょうか。

酒井秀樹 教授・酒井健一 講師

酒井秀樹 教授:研究を進めていくと特殊な条件で測定したいとか、同時に何か他の物性を測定したいとか、いろいろなニーズが必ず出てきます。
当研究室には、協和界面科学のLB膜作成装置も活用していますが、この研究では膜を作りながら他の物性を測定したいといった要望がよくあります。このようなときに、協和界面科学のお力を借りながら進め、もし可能であれば一緒に新しい装置の開発を検討できればと考えています。

それと、界面化学の世界は産業界に近い分野でもあり、私たちがやっている基礎研究が企業の商品開発につながりやすい学問です。ですから、学生には企業の商品開発につながる目線を持つことを教えています。洗剤メーカーや化粧品メーカーなどとの共同研究も、その例です。
こうした共同研究の際に、「企業ではできないが、大学ならできること」もあります。大学のノウハウや専門性を活かしつつ、産官学で納入実績が豊富な協和界面科学のサポートを受けながら、産業界に少しでも協力していければと研究に努めてまいります。

当社としても、「この装置を、うちが作らなければどこが作るんだ」という使命感を持って、他社ではできない装置の開発にも取り組んでいきたいと考えています。
本日はいろいろお話いただき、ありがとうございました。

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