界面科学の先生方
大学との共同開発を通じ、界面科学関連の諸先生方からもご指導をいただいております。
表面・界面での技術的問題はぜひ当社にご相談ください。
協和界面科学が、日頃お世話になっております「界面科学」の先生方のご紹介をしております。
藤嶋 昭先生 - Akira Fujishima - 東京理科大学栄誉教授
◆光触媒と藤嶋先生
藤嶋先生は、1967年東京大学在学中に光触媒を発見され今日に渡り研究に携われております。光触媒は、酸化チタンに光を当てると「分解力」と「親水性」を発生させ、汚れの除去や空気の浄化、抗菌など環境に役立つさまざまな効果を生み出します。これらの効果は、既に建材のセルフクリーニングや、空気や水の浄化、殺菌、ガラスの曇り防止など、様々な場面で利用されております。「親水性」では、鏡や窓ガラスの表面の油汚れ除去に光触媒を応用することで、超親水性効果が得られます。これも光触媒の大きな特徴の1つです。光触媒を活用することで環境に負荷をかけず、快適で安全な暮らしに貢献できる分野はますます広がっており人工光合成による触媒や新エネルギー源の研究も盛んに行われています。
◆当社との係わり
20年ほど前から、先生がご研究されてきた光触媒の超親水性効果において当社の接触角計を評価装置としてご使用いただいて技術に関するご指導を頂いております。また当社が販売している滑落法接触角計は公益財団法人神奈川科学技術アカデミー様(当時藤嶋先生が理事長)ご指導の下、開発をしました。防曇性評価装置では、東海旅客鉄道様(当時藤嶋先生がJR東海機能材料研究所所長)が開発され、共同で特許を取得しました。
(特許第5015185号 防曇性評価装置および防曇性評価方法)
先生の研究過程において、酸化チタンをコーティングした基材表面と水との接触角より、光を照射後の接触角の方が表面になじみやすくなり、ぬれ性の向上が確認できます。
阿部 正彦先生 - Masahiko Abe - 東京理科大学教授
阿部先生は、新規の界面活性剤の合成と溶液物性、界面化学的手法を用いたナノ機能性物質の創生、リポソーム、ベシクル、マイクロカプセルの調製と応用、高付加価値酸化チタン光触媒の創生、界面のナノスケール直接観察、超臨界流体に関わる界面化学、マイクロ波を利用した分野に関する基礎・応用研究を幅広く行われ、国内外に情報発信されております。
- 阿部研究室のご紹介 -
身の回りのものから工業製品に至るすべての物質には、必ず表面あるいは界面が存在します。それらの表面あるいは界面を精密に制御することにより、新規物質を創製したり、新たな付加価値を付与することが可能になります。本研究室では、表面および界面で発生するさまざまな現象を物理化学的観点から解明し、さらに応用することを目的としています。具体的には、金属や高分子などの固体、さらには油などの液体のナノ粒子の調製、およびその物性評価について検討を行っています。この研究成果は、化学工業を始めとして、医薬品・食料品・化粧品・印刷・電子材料など様々な分野に応用されています。
石井 淑夫先生 - Toshio Ishi - 鶴見大学名誉教授
ぬれ・表面張力の視点から見た、身のまわりの表面・界面現象や素材を中心に、その構造や仕組みを解明し、世の中の界面化学の普及、および発展のために広くご活躍されています。コロイド・界面化学関連における多数の著書の執筆、および各種セミナーの講師としての活動も活発で、現在当社の技術顧問としてもご指導をいただいています。また、広い人脈(学会人はもとより経済人や芸術家まで)を持ち、多方面に渡ってご活躍されております。