動的表面張力計
通常ラボで測定される表面張力の多くは、静止した試料表面を測っています。しかしながらこれら試料が実際に使用される状況においては、大変な速さで撹拌、流動、循環されているケースがほとんどであると言えます。
このような動的な状態では、界面活性剤の濃度分布や液体表面への吸着量は静止した状態とは異なって表面張力は高い(ぬれ性が悪い)傾向にあり、これがトラブルの原因となります。 「動的表面張力計 BP」シリーズでは、プレート法(Wilhelmy法)やリング法(du Noüy法)では測定不可能な、実際の液体試料の使用状況に近い表面張力測定が可能となります。
アプリケーション
評価対象 | 評価目的 |
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①界面活性剤 | 界面活性剤の特性(濃度・ライフタイム・動的表面張力)の把握 |
②インク・コーティング剤 | 瞬時のぬれ性評価 |
③湿し水 | 動的表面張力(界面活性剤の吸着速度)のコントロール |
④エアロゾル・乳化剤 | スプレー噴射時における瞬時の微小液滴生成 |
⑤洗剤・消火剤 | 初期起泡性評価 |
動的表面張力計ラインナップ
BP-D5
操作区分 | 自動測定 |
測定対象 | 界面活性剤水溶液、塗料・インク、 エマルジョン・ラテックス |
機能 | 経時変化、温調ステージ、時間指定、 動的表面張力、圧力波形表示 |
BP-D5L
操作区分 | 簡易タイプ |
測定対象 | 界面活性剤水溶液、塗料・インク、 エマルジョン・ラテックス |
機能 / 拡張性 | 経時変化、動的表面張力、圧力波形表示 / 温調ステージ |