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信頼されるデータの取得に、業界標準の測定装置を導入

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信頼されるデータの取得に、業界標準の測定装置を導入

左から 技術部 研究員 西谷 伴子様、開発部 部長 荻原 秀実様、 代表取締役 下平 英二様、工学博士/ 取締役 技術部 部長 熊谷 正夫様

お客様情報

不二WPC様
コーティング処理と比べ、金属疲労強度や耐摩耗性などが優れた「WPC処理」をはじめ、二硫化モリブデンショット、DLCコーティング、3Dラッピングなどの表面改質処理を得意とするメーカーです。
こうした処理技術の研究・開発において、当社の表面自由エネルギー接触角計などの各種装置をご活用いただいています。

表面改質処理で顧客のさまざまな課題を解決

貴社の業務内容について、ご紹介をお願いいたします。

下平さま:私たちは、表面改質処理に関する研究や処理加工技術を提供しています。
「WPC処理」は、金属の疲労強度向上や摺動性向上を目的とした金属表面処理で、自動車業界、とりわけモータースポーツ業界を中心に、一般産業機械や機械部品、金型分野まで多様な業界で活用されています。

近年では、食品業界でも私たちの表面改質処理技術を採用いただいており、異物混入や食品ロスの抑制に貢献しています。身近な例でいえばハンバーグを練るとき、ボウルの内側に肉や油脂などが付着しますよね。それを付きにくい表面改質処理をすることで残渣を減らせますし、ボウルの洗浄も簡易化でき、食品工場のコスト削減に貢献できます。

WPC処理

こうした表面改質処理の技術を確立するには、例えば、食品のすべり性向上や原材料の張り付き抑制などの研究開発が必要です。どのような処理が適しているか、それを定量分析できる機器として採用したのが、協和界面科学の表面自由エネルギーを測定できる機器でした。

インタビュー風景

業界に広く知られた装置だからデータに説得力があった

現在、ポータブル接触角計をご利用いただいていますが、改めて当社をお選びになった理由は何でしょう?

熊谷さま:神奈川県立産業技術総合研究所で、協和界面科学の接触角計を導入されているのを見たのがきっかけです。その装置は操作がマニュアルでしたが、協和界面科学に問い合わせたところ、求めたいデータを全自動で測定してくれるポータブル接触角計を案内していただきました。自動化されていると、測定者ごとに差が生じることもなく、より信頼できるデータが得られます。操作性もよく使いやすいという点も、導入の決め手でした。

下平さま:それに、顧客の観点でいえば「協和界面科学の機器で計測した」といえば、納得していただける点も大きいですね。

熊谷さま:無名メーカーの装置で計測しても、「信頼できるデータなの?」と顧客は疑ってしまう。それが、この業界で知られている協和界面科学の装置なら、顧客もイメージしやすいですし、信頼性もわかっています。

西谷さま:おそらく表面分析の研究・開発している機関であれば、協和界面科学は馴染みある会社だと思います。大学や研究機関でも活用されていますし、価格もそれほど高くない点もよいかなと思います。

熊谷さま:他社の評価・分析装置には数千万円とか、ものによっては億単位もする装置もあります。それらと同じ測定ができる装置が、リーズナブルな価格で手に入るというのも魅力でした。
この価格なら、業界内でも普及するでしょう。協和界面科学の装置のシェアが上がれば、私たちが導き出す解析データの信頼性も上がり、結果、私たちが営業しやすくなるので頑張ってほしいという期待も抱いています。

大企業に勝る競合優位性にもメリット

当社以外の測定装置もお使いになっていますが、どのように使い分けているのでしょうか?

熊谷さま:使い分けというより、確実なデータを出すために活用しています。
私は、分析や評価に使用する装置は「台数が命」だと考えています。一つの装置が計測したデータだけでは使い物にならず、いろいろな装置を使って証明していくのが重要です。
特に表面自由エネルギーの測定は難しく、特定メーカーの装置で測定したデータが100%正しいとは、いえません。

こうした観点から、他社装置で計測したうえで協和界面科学の装置でも計測して、表面の物性を証明していくという使い方をしています。
もちろん、機器を導入しただけで測定データを解析できなければ意味がありません。データ解析で優れた知見があるのも、私たちの強みです。中小企業でも装置を導入できて知見を得ることで、同業他社との差別化ができるという点でも、非常に助かっています。

下平さま:中小企業でこれだけの見地に立てる点でも、評価できますよね。
例えば、わずか数十人しかいない会社で世界一の技術を持っていたり、世界シェアの90%を占める中小企業とか、あるじゃないですか。本来、設備や人的資源も豊富な大企業のほうが、そのポジションを得やすいのに、中小企業に勝てない分野がある。それは、中小企業ならではのチームワークとアイデア、知見や観察力とか総括して、お客様に対して精いっぱいのものを示しているからだと思うのです。
そういった力を発揮するうえでも、協和界面科学の装置を採用することは大きなメリットといえるでしょう。

新しいことにチャレンジしたり、技術力を深めたりされているのも、貴社の強みですよね。

下平さま:新しいことをやるとは、新しいドアを開くということ。壁があっても、そこをこじ開けることで違った世界が見えてくる。それが、チャレンジだと思うんですね。

例えば、ハンバーグの肉や油脂が付着しない表面処理をしてほしいという依頼に対し、最初はできるかどうか私たちも半信半疑でしたが、見事にクリアしました。

荻原さま:もっとも、100%付かない表面処理というのは、現段階では物理的に不可能です。その一方で、技術者の一人として、その技術をもっと深く追求して100%を目指したいという思いはありますね。たとえお客様が満足してくれたとしても、もっとできないかという気持ちをもって仕事をしています。

西谷さま:それが、他の案件をやっていると「これって、ハンバーグの技術を応用すればいいんだ」ってなるときもあります。それで、さらに技術力を深めていますね。
当社には毎日多くの技術的な相談が入って来ますが、次の案件があるからできないとか「これをやらなきゃ」という発想だと、それでおしまいです。そのときの研究が何かに派生しないかとヒントを見つけながらこなしていくことで、より研究を深められますし、多くの案件を迅速にこなす瞬発力も養えます。

表面処理風景
表面処理風景

表面処理のソリューションカンパニーを目指して

今後の抱負と、当社とのかかわりについて教えていただけますでしょうか。

下平さま:顧客との距離が近いことも、私たちの強みです。現場の要望が研究者に迅速かつ正確に届くので、お客様のさまざまな課題に対応できます。今後は、ソリューションカンパニーとして、お客様の課題解決パートナーという存在になっていきたいと考えています。

熊谷さま:例えば、お客様の使用している機器が壊れた際、破面を見て原因を追究し、こんな表面処理をすればよいと提案するとか。破壊の仕方によって対応方法が異なりますから、ベストな方法を提案するのも可能です。

下平さま:いま私たちは食品工場で濡れた野菜が装置等に張り付かないための表面改質処理について研究しています。
家で料理するときでも、ザルに野菜が付着してなかなか落ちないときってありますよね。張り付く一因となっている水を素早くシューターで切ることで、すべりやすくならないか、そのあたりの水の挙動が測れる装置とかできるといいですよね。

熊谷さま:このような特殊な業界ですから、求める装置が市場にないこともあります。
先日も動的な計測ができる装置を協和界面科学のショールームで見学させていただきましたが、協和界面科学は研究開発でも優れている会社ですし、対応力も評価しておりますので、私たちと一緒に装置の開発ができればと思います。

当社でも、ぜひ協力させていただきたく思います。本日はいろいろお話をいただき、ありがとうございました。

>不二WPC様のサイトはこちらから

>熊谷様の寄稿レポート「テクスチャリングによる食品用紛体の付着防止としゅう動特性の向上(メカニカル・テック社発行「bmt Bearing&Motion-Tech」2017年5月号(No.066))別刷」(PDF)はこちらから

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