高精度表面張力計 DY-700
様々な界面現象の問題解決に実用レベルで高精度を追求した全自動表面張力計
- 従来の表面張力計CBVPシリーズよりもワンランク上の測定精度・分解能・データ取得速度を有します。
- 内蔵分銅により、校正作業もワンタッチで行えます。
- スターラー機能付きジャケット式ステージおよび表面温度計が標準装備となります。(ジャケット式ステージの温調はオプションの温・冷水循環器4VTが必要です)
- ステージの上下移動により固液界面の不均質性を示す前進接触角、後退接触角の測定が可能です。(動的前進角・後退角測定ソフトウェアはオプションとなります)
- 動的前進角・後退角の測定用前処理としてディップコート機能により基板表面を均一に成膜することが可能です。(オプション)
- 面倒な界面活性剤水溶液のCMC(臨界ミセル濃度)測定を全自動で行えます。(オプション)
追加オプションOptional Servise |
測定データの自動保存・転送を実現 |
表面張力の理論解説はこちら
機能
(黒字:標準装備 青字:オプションにて対応可 黄緑:対応不可)
操作区分
簡易タイプ | 高機能タイプ | 高精度タイプ | 全自動測定 | 天秤タイプ |
用途区分
裁断可能板状試料 | 液体試料 | 粉体試料 | 繊維・紙類 |
拡張性
表面・界面張力 | 経時変化 | 温調ステージ | ラメラ長 | 沈降性 |
液体密度 | 固体密度 | 蒸発速度 | 粉体ぬれ性 | 繊維ぬれ性 |
紙類測定 | 前進・後退接触角 | 自動CMC | ディップコート | 液膜安定性 |
ソフトウェア
表面解析ソフトウェア DYNALYZER
PC制御による各種全自動測定の他、対話形式による操作画面の表示や見たいときに起動できる動画による操作説明機能の搭載など。ユーザーインターフェースを大きく向上させることにより、専門知識がなくても確実な操作ができ、誰でも使いやすいソフトウェアです。
標準搭載 測定方法
測定方法 | 簡易説明 |
---|---|
Wilhelmy法(プレート法) | 測定子(白金プレート)が液体の表面に触れると、液体が測定子に対してぬれ上がります。このとき、測定子の周辺に沿って表面張力がはたらき、測定子を液中に引き込もうとします。この引き込む力を読み取り、表面張力を測定します。 |
du Nouy法(リング法) | 吊り下げた白金リングを液体試料に接触させ、その後白金リングが液体表面から離れていくときにかかる力のピーク値から、表面張力を測定します。白金リングの引き上げ過程において、力のピーク点から液膜が切れるまでの距離をラメラ長と言い、泡の安定性の指標となります。du Nouy法には、別途、白金リング(オプション)が必要です。 |
主要なオプション
オプション名 | 簡易説明 |
---|---|
測定データの自動保存・転送 | 測定データを自動保存して 、あらかじめ決められた場所に自動転送することが可能です。 |
前進角・後退角測定キット ※DCA-700はこちらに統合されました |
Wilhelmy法の測定原理により、固体基盤を液中に浸漬・引き揚げることで液体試料の固体試料に対する前進角・後退角を測定することができます。 |
粉体接触角測定キット ※PW-500はこちらに統合されました |
粉体試料に対する液体の浸透性やぬれ性評価に使用します。カラム内に詰めた粉体が、液体試料を吸い上げた重量を、Washburn式により解析します。 |
自動CMC測定キット | 界面活性剤水溶液のCMC(臨界ミセル濃度)測定を行うことができます。濃度調整を行った滴下試料を分注機にセットし、測定ボタンを押すだけで、臨界ミセル濃度を自動で測定することができます。 |
温・冷水循環器4VT | 本体付属のジャケット式ステージと接続し、循環水温度をコントロールして液体試料表面の温度制御(約10~70℃)を行うことができます。 |
液膜安定性測定 | 塗料、インク、コーティング液、界面活性剤水溶液の液膜持続時間評価ができます。少量(20mL程度)の試料、測定後の洗浄も簡便です。別途白金リングが必要です。 |
アプリケーションデータ
表面張力計の応用事例 〜液体の液体の泡沫安定性および粉体の分散性の評価〜
リチウムイオン二次電池製造の素材加工の最適化に向けた品質評価手法(Polyfile 2012年4月号掲載)
リチウムイオン二次電池製造の素材加工の最適化に向けた品質評価手法(Polyfile 2013年10月号掲載)
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