高濃度粒子径・ゼータ電位計 AcoustoSizerⅡx
高濃度コロイド粒子の分散特性評価に最適
電気音響法と超音波減衰法の2つの測定原理を採用
- 高濃度・高粘度の試料に対応、原液での測定が可能です。
- 粒度分布は電気音響法+多重周波数解析および超音波減衰法による測定が可能です。
- ゼータ電位は電気音響法+多重周波数解析による高精度な測定が可能です。【特許取得】
- パラメータを後から変更して再解析が可能です。
- 等電点測定に必要な自動滴定システムがあります。(オプション)
- 測定結果は自動的にExcel形式で保存され、リアルタイムでデータの確認が可能です。
- 試料容器は簡単に分解洗浄が可能です。
- 試料容器には攪拌機能が付き、沈殿しやすい溶液や高粘度溶液も測定が可能です。
従来の高濃度コロイド粒子の分散性評価においては、サンプルの希釈が必須でした。しかし、それでは手間がかかり、希釈による測定結果への影響も考えられます。
AcoustoSizerⅡxは最大40vol%濃度のサンプルを希釈せずそのままの状態で粒度分布・ゼータ電位を測定することができます。
溶液に交流電圧を印加し、コロイド粒子の振動により発生する音波のESAシグナルからゼータ電位を測定します。
高濃度系コロイド溶液では光が透過できないために、光を利用する手法では測定が困難ですが、電気音響法では音波を使用するため、より濃厚な溶液でもゼータ電位を測定することが可能です。希釈による電解質濃度やpHの変化を心配する必要がありません。
機能
(黒字:標準装備 青字:オプションにて対応可 黄緑:対応不可)
操作区分
希薄コロイド用 | 濃厚コロイド用 | 固体用 |
用途区分
コロイド液体 | 裁断可能板状材料 | 繊維 | 粉体 >25μm |
拡張性
ゼータ電位 | 粒度分布 | 等電点 | 滴定ユニット | 液体試料撹拌 |
温度制御 |
ソフトウェア
標準搭載 測定方法
測定方法 | 簡易説明 | |
---|---|---|
ゼータ電位 |
電気音響法(ESA法) |
コロイド溶液に交流電圧を印加して、コロイド粒子の振動により発生する音波の強弱からゼータ電位を測定します。 |
粒度分布 |
電気音響法(ESA法) |
コロイド溶液に交流電圧を印加して、コロイド粒子を振動させると音波が発生します。 大きい粒子は小さい粒子に比べて振動速度が小さいため電場の動きに遅れて位相のずれが生じます。 この位相のずれによる慣性モーメントの違いから粒子サイズを求めます。 |
超音波減衰法 |
コロイド溶液に超音波を流すことで得られる音波の減衰率より粒度分布を求めます。 |
電気音響法(粒度分布・ゼータ電位測定)
電圧を印可された粒子は、その粒子の持つゼータ電位に従って挙動を示します。
ゼータ電位の小さな粒子の振幅は小さく、ゼータ電位の大きな粒子の振幅は大きくなります。
振幅の大きさはそのまま音の大小としてESA信号に現れます。
多重周波数解析
粒径の大きな粒子は周波数の低い交流電圧に対しては、位相のズレを生じさせずに震動することが可能ですが、周波数の高い交流電圧に対しては即座に追従できません。
逆に、粒径の小さな粒子は周波数の高い交流電圧に対しても即座に追従して、位相の遅れを生じさせることなく挙動を示します。
付属のソフトウェアでは、ESA信号の位相のズレから粒径サイズを考慮して、ゼータ電位を算出していますので、粒子サイズをパラメータとして入力する必要がありません。
超音波減衰法(粒度分布測定)
超音波発信器に交流電圧をかけ超音波を発生させます。発生した超音波はサンプルセル中のコロイド液を通過し減衰します。
減衰された超音波は検出器により電圧に変換され減衰率から粒度分布を求めます。
つまり減衰率は粒子濃度と粒子サイズに依存します。
主要なオプション
- ハイトルクオーバーヘッドミキサー (流動しにくい、あるいは沈降しやすい試料を撹拌しながら測定できます)
- オートマチックタイトレーションモジュール (pH滴定や濃度滴定に使用します)
- 少容量サンプルキット(試料容量25ml〜)
簡単な情報入力で、商品電子カタログの閲覧ができるようになります。
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