高濃度ゼータ測定装置 ZetaProbe
原液のまま高濃度コロイド分散液のゼータ電位測定
等電点も自動で測定可能

- 高濃度・高粘度の試料に対応、原液での測定が可能です。
- 電気音響法+多重周波数解析による高精度な測定が可能です。
【特許取得】 - 添加剤やイオンからの信号をバックグラウンド補正によって除去し、より精度の高い測定が可能です。
- パラメータを後から変更する再解析が可能です。
- (オプション)自動滴定により等電点測定が可能です。
- 測定結果は自動的にExcel形式で保存され、リアルタイムでデータの確認が可能です。
- 試料容器は簡単に分解洗浄が可能です。
- 試料容器には攪拌機能が付き、沈殿しやすい溶液や高粘度溶液も測定が可能です。
従来の高濃度コロイド分散液の分散安定性評価においては、光を利用した測定方法が主流であったため光が透過できる濃度にサンプルを希釈する必要がありましたが、希釈には工数がかかること、希釈による状態変化(ソルベントショック)、希釈手順や希釈精度への懸念がありました。
ZetaProbeは最大60vol%濃度のサンプルを希釈せず、原液そのままの状態でゼータ電位を測定することができます。電気音響法では超音波を媒体とするため濃厚なコロイド分散液のゼータ電位を安定して測定することが可能です。そのため、希釈による電解質濃度やpHの変化を心配する必要がありません。
電気音響法
コロイド分散液に交流電圧を印加すると、電極間に存在する粒子はその粒子の持つゼータ電位に従い振動を生じ超音波(ESAシグナル)を発生します。この現象をESA効果(Electrokinetic Sonic Amplitude Effect)と言います。ゼータ電位の絶対値が小さな粒子の振幅は小さく、ゼータ電位の絶対値が大きな粒子の振幅は大きくなります。この超音波の大きさからゼータ電位を計算によって求めます。

多重周波数解析
印加する交流電圧の周波数を変化させると、電極間に存在する粒子から生じる超音波の周波数が変化します。粒径が大きな粒子は小さな粒子に比べて慣性による影響が大きく、素早い周波数に追従しにくくなり位相遅れを生じます。そのためコロイド分散液に印加される交流電圧の周波数が高くなると、大きな粒子は大きな位相遅れを生じます。交流周波数を複数の周波数に振っていくと、位相遅れの周波数スペクトルを得ることができ、粒度分布を求めることができます(多重周波数解析)。

付属のソフトウェアでは、ESAシグナルの位相遅れから粒度分布を求め、ゼータ電位の補正に使用しているため、粒度分布をパラメータとして入力する必要がありません。
主要なオプション
- 自動滴定ユニット (pH滴定や濃度滴定に使用します。)
- ジャケット式プロペラ攪拌ガラスカップ (試料の温度制御用サンプルカップです。10〜45°C対応。別途温冷水循環器が必要です。)
- ジャケット式マグネチックスターラーガラスカップ (試料の温度制御用です、洗浄性が良好です。10〜45°C対応。別途温冷水循環器が必要です。)
- 30mL小容量サンプルカップ (撹拌ができないため沈降しない試料に使用します。)
簡単な情報入力で、商品電子カタログの閲覧ができるようになります。
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