【界面科学シリーズ】第2回 初めて学ぶ界面張力

💡今回のハイライト
- 液体同士が接した時に生まれる力である、界面張力の働きをわかりやすく学びたい。
- 表面張力との違いを、作用する”境界”の視点からシンプルに整理したい。
- 水と油の分離など、日常でも見られる現象につながる基礎知識を知りたい。
前回の記事では「表面張力」の基礎についてご紹介しました。
今回は、名前がよく似ているもうひとつの力――「界面張力」が主役です。
表面張力との関係がややこしい…という声をよくいただくので、今回で解消してしまいましょう!
<表面張力と界面張力って同じもの?>
界面科学の話をしているとよく聞かれるのが「表面張力と界面張力って結局同じなの?」という質問。
結論から言うと——“考え方は同じ、でも適用する場所がちょっと違う”という関係です。
ここからは、その違いをわかりやすく整理していきます。
<表面張力=”空気”との境界で働く力>
まずは前回の軽い復習から!
表面張力とは液体と空気の境界面で、液体が自分の表面積を小さくしようとして縮む力のことです。
たとえば、水滴がポタッと丸くなる、針金の輪が水の表面に浮くなど...
こうした液体の“表面”で起きている現象はすべて表面張力に由来します。
つまり、表面張力がはたらく対象となる界面は「液体 × 空気」になります!
<界面張力=”液体同士”の境界で働く力>
一方、界面張力は液体と液体の境界に働く力のことです。
たとえば、水と油が分かれて層を作る、エマルション(乳化)が安定したり分離したりするなど...
こうした“液体同士の関係性“で起きる現象を左右しているのが界面張力です。
つまり、この対象となる界面は 「液体 × 液体」になります!
<まとめ>
ここまでの内容を整理するとこんなイメージです。
・どちらも「境界面に働く力」
・表面張力は 液体 × 空気
・界面張力は 液体 × 液体
言い換えるなら、表面張力も界面張力の一種で、
相手が“空気”になったバージョンと捉えると、とてもスッキリ理解できます。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
次回は、界面科学シリーズ第3回「静的表面張力(界面張力)の測定方法」をご紹介します。
皆さまの業務や研究のヒントになる内容をお届けしますので、ぜひご期待ください!





