製造部・匠の技! 2021/08/10 マイスター わが社のマイスター LINEで送る Tweet ①針曲げの匠 ゼロからの手作業 皆さんは知っているでしょうか? 出荷品の『注射針の針先』&装置で使用されている『フック』の針曲げ作業は、製造課で行っています。 注射針と一言でいっても、種類はたくさんあります。『PD逆針/三態系逆針/TOV』、針の太さも『15G/18G/22G/28G』など。治具とやっとこ を使用し、一折の長さ・角度・曲げ、すべて手作業なのです!!外注じゃないの―!?と、驚きです!! 15Gなんて、太いのでなかなか折れない・・・(体感としては、フライパンをギューッと折り曲げてるぐらいの破壊力を感じます。) その針を、一度に30本位折ります。繊細な技術とパワーを必要とする作業です。一本の線をねじれないように何折もするのはとても難しいです。太さ(G)の違いによって、曲げる調整が違うので一折一折に熟練の技が光っています。 ②調整の匠 水の呼吸 製造課での出荷前調整の中の一つ、接触角計のカメラ調整について取材 しました。接触角計のカメラ水平調整は、筐体のカメラに映っている水面を基準にし て合わせています。DMのカメラを手で回転させ、カメライメージモニターの 実線上と水面を1dotの差もなく合わせます。これが非常に難しいです。触れているか・・・どうか・・くらいの調整です。 部材によっても個体差があるので、全てのことを計算して合わせこむのです。あまりの微調整なので、呼吸をするのを忘れてしまうくらいです。 ③面あわせの匠 1000分の1ミリメートルの世界 面合わせとは、装置を組み立てる際、部材同士をビスで固定し、フラットな面に合わせこむ作業です。部材の面を指先で触りながら、指先の微妙な感覚で合わせていきます。今回、製造課の面合わせの技術を、技術部にあるキーエンスのデジタルスコープにて測長しました。結果は、なんと!なんと!!『段差1.56㎛(マイクロメートル)の精度』ちなみに1マイクロメートルとは1000分の1ミリメートル!まさに指先の感覚を頼りにした神業です!! LINEで送る Tweet