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  3. 滑落角測定による固液間の付着性の評価方法

滑落角測定による固液間の付着性の評価方法

概要 固液間の付着性の指標として、液量や傾斜角に左右されない付着エネルギーEによる評価を提案する。
関連ワード:撥水性、表面分析、表面処理、付着力、ぬれ(濡れ)、付着エネルギー、液除去性、滑落角 >

1. 滑落性の評価における課題

 液滴をのせた固体を水平状態から徐々に傾斜させる時、液滴が滑落し始める際の傾斜角を滑落角といい、同じ液量では滑落角が小さいほど固体と液体の付着性が弱い(液除去性・滑落性が良い)といえる。しかし、液量や液量を揃えなければ比較することができないため、これらに左右されない指標として、付着エネルギーを提案する。

2. 付着エネルギーの算出方法

 滑落角a において液滴の重力の傾斜方向成分と接触円周縁部にはたらく付着力がつり合っているとし、下記式で付着エネルギーを求めている。本稿では、撥水性材料が異なる2種類の固体試料を滑落角と付着エネルギーから比較評価した事例を紹介する。

3. 測定条件・結果および考察

 図2に異なる撥水性材料をスライドガラスに塗布し、液量を変更して滑落角を測定した結果を示す。同一液量の付着性を確認すると、Aの方がBより明らかに滑落角が小さく、滑落性に優れていることが分かる。次に、図2の結果を付着エネルギーの式へ代入し、各液量の付着エネルギーをプロットしたものを図3に示す。その結果、付着エネルギーEは滑落角に比べて液量依存性が小さく、AはBの2倍ほど水との付着性が大きいことがわかる。
 つまり、付着エネルギーEは液体と固体の組み合わせで決まる1種類の評価指標として期待できる。

4. まとめ

 付着エネルギーEは、液量によらない固液の組み合わせで決まる評価指標として期待できる。

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