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「分析機器・科学機器遺産」認定品一覧

一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA)と一般社団法人日本科学機器協会(JSIA)では、分析機器・科学機器の歴史的に重要な機器を保存することを目的に「分析機器・科学機器遺産」認定事業を2012年度から実施しており、協和界面科学の製品は、初年度の認定に始まり、2015年で3回目の認定を受けました。
 

第4回 2015年度認定品

 

バウデン型摩擦摩耗試験機

Bowden typed Friction-Abrasion Analyzer

1960年代、摩擦計は傾斜型によるものが主流であった。傾斜型は板を傾斜した時に乗せた物体が滑り出す角度を比較するもので、静摩擦の測定しかできず、主に試験機として用いられていた。

当時は高度成長期で、各企業は新商品の開発に力を注ぎ、家庭向けのカメラや自家用車が普及し始めた。当社は研究開発用に、動摩擦が測れるよう、板を横移動させるバウデン型を取り入れて、上部の天秤に荷重を乗せ天秤にかかる力を測定する方法で、摩擦計の販売を始めた。しかし、乗せる荷重が重くなるにつれて、天秤の慣性モーメントが増して自ら振動を引き起こし、摩擦力が上下に振れてしまう現象が出てきた。

そこで、天秤に直接荷重を乗せるのではなく、天秤の下部にアームをつけ、そのアームに荷重を乗せる構造に改良したことで、天秤自体の固有振動を一定に保ち、さらに同じ位置で、静摩擦と動摩擦を測定ができるようになった。

これにより、静摩擦と動摩擦の差により、スティックスリップ現象を再現よく測定でき、タイヤの開発や航空用グリース、フィルムの巻き取り技術などの開発に活用され、この時代の新商品の開発に大いに貢献した。

先代社長を含む先人たちは、現在のように精密なセンサーデバイスが入手できない時代に、手作りでひずみゲージを作製し、摩擦計を作り上げた。当時、先代が現社長に宛てた書類に「摩擦の科学」と記しているほど、摩擦に対する熱い想いを感じ取ることができる。この精神は引き継がれ、現在発売中のTSシリーズの礎となっている。

 
第4回「分析機器・科学機器遺産」認定品紹介
 

第2回 2013年度認定品

 

表面張力測定装置

Surface Tensiometer

世界で初めてプレート法【Wilhelmy法】を採用した製品を昭和46年に発売した。

それまでのリング法(du Noüy法)の表面張力計は、表示分解能が0. 5〜 1mN/mであったが、ランプスケールを採用したことで0.1mN/mを達成した。

しかも、リング法ではできなかった、経時変化測定が可能となり、また界面活性剤の吸着現象の評価や平衡値の確認などもできるようになり、わが国の化学工業等の発展に大きく貢献した。

 

第1回 2012年度認定品

 

接触角精密測定装置

Precise Contact Angle Meter

協和科学精機製作所(協和界面科学の前身)は、「ぬれ」の評価指標となる接触角計において最初に「傾板法」を採用した製品を1960年に発売した。今では測定法の主流である液滴法で初めてθ/2法(頂点と端点の2カ所を結ぶ手法)を採用し、測定による個人誤差の低減を実現した。

当時の液滴法は測定に時間を要し、その間に液が蒸発や浸透するなどの難点があった。傾板法は、蒸発しやすい液体や界面活性剤溶液など、変化するぬれ性の測定がしやすいこと、また棒状の試料が測定できるなどの利点を備えていた。さらに、傾板法の機構を応用した「転落法」(ステージを傾け、液滴を転落させる手法)による動的接触角測定装置も開発した。

今日の先端技術の発展や快適な暮らしも、接触角計の発展と「ぬれ」の制御(界面科学)のたまものといえる。

 
「分析機器・科学機器遺産認定証授与式(2012)」ダイジェスト版ムービー
 

 

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